Matsubara工房という屋号で特注品対応をはじめました。でも職業欄は農業ですので農業ネタもあります。
電子式極軸望遠鏡 Pole Master
2016-02-19 Fri 21:45
撮影システムの再構築として次の項目で進めて来ました。
①JP赤道儀の水平回転ユニットの製作。
②ナローバンドフィルターの更新。
③フローライト鏡筒の入手。
④ガイド鏡の再検討。
⑤ウォームギア軸受けのベアリング化
⑥極軸望遠鏡スケールパターンの更新。

今回は⑥の極軸望遠鏡スケールパターンの更新です。
中古で購入したJP赤道儀ですが極軸望遠鏡のスケールパターンは2000年までしかありませんでした。歳差のズレ分を自分で目測で内側に追い込んで極軸セッティングしていました。

タカハシにオーバーホールと同時に頼むと10万円以上掛かりますがスケールパターンだけでも交換してもらえるそうです。極望のスケールパターン交換だけだと4万円くらいで交換、スケールパターン単品も1万5千円くらいで入手できるらしいと聞いた事があります。スケールパターンだでけ入手できるなら自分で交換しようかなと考えていたところでしたが巷で話題のQHYCCD社の電子式極軸望遠鏡が良いらしので調べたところ方式的にも優れていそうなので購入してみました。

国内代理店は福岡のTOMITAですが欠品で予約しても4月以降になるとHPにありましたのでTOMITAがQHYCCDの代理店になる前にQHY5-L-Ⅱを購入した香港の正規ディーラーのホームページを覗いてみたら 『In stock now! Typically ships in 24 hours』とあるではないですか直にPayPal決済でオーダーしたところ春節の影響か即日出荷とはなりませんでしたが一週間後に郵便局の配達の方から電話がありました。

荷姿1 国際郵便のに荷姿で税付とあります。
光学機器は関税は無税ですが電子製品と言う事で1,000円の関税と通関手数料の200円、合計1,200円の集金が有ったので郵便局の配送の方が在宅の有無と集金金額を伝える為に事前連絡をくれたのでした。

荷姿2 流石は香港、宛名がなんと漢字です。
香港からの送料は国際EMS郵便を使う場合は無料(=ディーラー負担)でした。海外からの直輸入ですので若干のリスクはありますがQHYCCD社の正規ディーラーですのでオークションなどの個人取引よりトラブル時の対応も期待出来ますし香港は中国本土より商取引は英国統治の影響もあり安心と聞いた事があります。

荷姿3 荷姿4 0_PoleMaster外観 開梱
ドライバーやアプリソフトの入ったCDとか取扱説明書はありません。QHYCCD社のサイトからダウンロードします。USBケーブルはロックネジ付のシッカリしたものでした。

http://www.qhyccd.com/PoleMaster.html#PoleMaster

パソコンのアプリはTOMITAさん監修のネイティブな日本語になっていました。

①JP極望蓋 JP赤道儀の極望蓋を外す

②JP極望蓋ネジにアダプタセット タカハシアダプタをネジ込む

③PoleMaster取付構造 Pole Master取付部

④PoleMaster取付 Pole Master装着

⑤PoleMaster運用状態 Pole Masterのレンズキャップを取り運用開始


極軸調整用のアプリですが出来は良いです。使えます。

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アプリを立上げPoleMasterに接続するといきなり星がPC画面に写し出されます。高度調整がそれなりに合っている赤道儀でしたら赤道儀を北に向けPC画面を見ながら水平に動かして一番明るい星が北極星で間違いないです。画面のほぼ中央に入って居ればOKです。

カメラの積分時間とゲインを選択し(感度を高めに設定したほうが後述のモニター動作時良いようです)北極星をダブりクリックしてアプリに認識させ北極星周辺の星のスケールパターンと実際の撮像をマッチングさせます。これにより大凡の天の北極が認識できた事になります。次に任意の星を基準星としてダブルクリックし赤道儀の赤経軸を少し回転させては移動した基準星を再ダブルクリックで認識させ都合3個の基準星情報から赤道儀の回転軸を算出します。

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再度北極星を認識させ天の北極を算出し北極星は本来いるべき位置に緑○が表示されます。この緑○の中に北極星が入るように赤道儀の水平回転と高度調整を調整します。再度北極星の周辺の星像と同期を取り極軸調整はとりあえず完了です。

これまでが光学的な極軸望遠鏡とほぼ同じことをしています。違いと言えば光学式の極軸望遠鏡は赤道儀の極軸と極軸望遠鏡の並行度がある誤差で組付けられていますがPoleMasterは星野像を基準として使っているのでPoleMasterと赤道儀の取付の精度(=平行度)に影響をうけません。影響を受ける要因はアプリに北極星や基準星を認識させる時にダブルクリックをしますがこの位置精度です。

PoleMasterの優れたところはこれから行うモニター機能です。PCを使った電子式のメリットを上手く活用していると思います。

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モニター開始をクリックするとPoleMasterは北極星と対向する結構暗い星を自動認識し赤道儀回転軸と天の北極其々を緑○と赤○で表示しズレ具合を可視化します。拡大像が左側の窓に表示されます。ここで、赤道儀の水平位置と高度を微調整し緑○と赤○をピッタリ一致させれば赤道儀の極軸セッティングは完了です。完了をクリックするとモニター機能は継続して働きます。


PoleMasterは脱着式ですので遠征撮影等で2台同時に別の赤道儀を使う場合も活用出来ます。

⑦PoleMaste_GP-D赤道儀に取付 ⑧JPの蓋移植 ⑥PoleMaste付属蓋

ビクセンのGP-D用のアダプタリングを作り純正の極望保護キャップの代わりに取付けたものです。PoleMasterのアダプタリングがタカハシ用(極望蓋のネジ仕様がM33.7P1)にネジを設けたのでJP赤道儀にはPoleMaster添付のQHYCCDロゴの蓋を取付余った蓋をGP-D赤道儀に取付けるという事も出来ます。

今月の新月期に日光の戦場ヶ原にテスト撮影に行ってきました。
当日は冷え込みが厳しく日没時で-10℃以下となり撮影開始時は-14℃、夜半過ぎの終了時は-16℃と下がりさらに途中から雪が降ってきて朝方再度晴れたものの気温はなんと-18℃まで下がりました。このように寒い中でもォームギア軸べリング改造のベルトドライブ仕様のNS-5000は快調に動いたくれました。また、極軸セッティングはPoleMasterを使って行い極軸望遠鏡を寒い中屈んで覗く事も無く快適に出来ました。

エンゼルフィッシュ星雲(800x800)

オリオン座のエンゼルフィッシュ星雲(sh2-264)をナローバンドフィルターを使って長時間露光しSAO合成しました。総露出時間は2時間20分です。ガイドの流れも視野回転もないので上手く赤道儀の極軸セッティングが出来オートガイドが働いているとようです。
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