天文ガイドの5月号が本日発売でしたので2月に応募した作品が入選していないかチョットドキドキしながらページを捲ると見覚えのある写真がありました。高校生の時(数えたら40年前でした)にリバーサルフィルムで一度応募し最近は冷却CCDにしてから3回目で初めて入選できました。自分の作品が雑誌に載っているのは嬉しい限りです。
2月に撮影したオリオン座のエンゼルフィッシュ星雲です。
2月のPoleMasterのところでアップしていたものと同じですが少し高解像度版を再度アップします。また、撮影条件等は下記のとおりです。
撮影地 栃木県日光市戦場ヶ原三本松駐車場
撮影日 2016年2月7日
光学系 Mamiya SEKOR Z 90mm/F3.5+1.4Xテレコン
合成焦点距離=126mm F=4.9(解放絞り)
カメラ ML-16803 (FLI、-35℃設定)
フィルター Ha(Astorodon、3nm)ビニングなし 20mx3枚
SⅡ(Astorodon、5nm)x2ビニング 20mx2枚
OⅢ(Astorodon、5nm)x2ビニング 20mx2枚
総露出時間2時間20分
架台 タカハシJP赤道儀(ベアリング改造)
MD NS-5000PKP264_BLT(ベルトドライブ仕様)
ガイド BORG45EDⅡ+QHY5-L-Ⅱ(Maxlm DLでガイド)
処理 ステライメージ7、Photoshop CS6
画像処理はDarkとFlat処理はしていますがBias処理は行っていません。
Bias処理は大判CCDでは特に有効なようなのでPixInsaightで現在勉強中です。
ナローバンドフィルターによるSAO疑似カラー合成ですが(R:SⅡ、G:Ha、B:OⅢ、正確にはL:HaのL-RGB合成です)色合いと明暗の濃淡を出すのは難しくまだまだ経験値が不足しています。今回も天体写真クラブの知人にアドバイスを貰いながら仕上げました。
天文ガイドの講評に「中判カメラ用標準レンズ+1.4倍テレコン+36mm角の大型CCDカメラという機材も個性があり、今後の作品展開が楽しみです」とあったのがとても嬉しいです。
高額で一生物の冷却CCDカメラの購入に際しカメラの選択に悩みましたが「大きい事は良い事だ」と光学系の事を深く考えずに購入し実際に使ってみてカメラの特徴を活かせる光学系(イメージサークルが50mm以上必要)がない事に気づき大判レンズと組み合わせれば行けるのではと考えてシステムアップしてきた経緯があるだけに今回の天ガの入選&講評は励みになります。
スポンサーサイト