Matsubara工房という屋号で特注品対応をはじめました。でも職業欄は農業ですので農業ネタもあります。
J型赤道儀オーバーホール
2016-05-11 Wed 02:20
本ブログを見られた方からJ型赤道儀のモータードライブ化の御相談を頂きました。
大口径屈折での写真撮影が主な使い方で高精度ガイドを実現したいとのご要望でしたので下記のご提案を致しました
 ①赤道儀のオーバーホール(分解・清掃・グリース交換等)
 ②NS-5000ベルトドライブ仕様の装着
 ③ウォームギア軸受けのベアリング化
 ④ウォームフォイールのラッピング
また、今までドームでお使いだった赤道儀と入替とのことで基礎アンカー寸法を合わせた特注ピラー脚も合わせて製作する事になりました。製作過程を忘備録てきな意味も含め記します。

今までJ、JP、NJPとNS-5000のモータードライブユニットを装着したことはありましたがJ型のオーバーホールは初めてです。基本的な構造はJP、NJPと同じなのですが随所に違いがあり何故と思いながら作業をさせて頂きました。機械的にはJ型が素直な造りで好感が持てます。JP、NJPでは極軸望遠鏡を入れ込むのに苦労しているなと思いました。

オーバーホール作業をし始める前に確認したところ外観はソコソコ綺麗でしたがグリースは固くなっておりウォームギアの回しトルクはとても重くなっていました。機能障害は特になさそうです。お客様からの情報では今年の初めに中古を入手されたとの事です。

J型赤道儀_分解 分解洗浄後のパーツです
赤道儀を分解し金属加工用の洗油(=ホワイトガソリン)でベアリングの間に入っているグリース類も綺麗に洗い流しています。

今回は各パーツの中でも重要なウォームギアユニットについて詳細を記したいと思います。

①ウォームギアユニット_現状DEC,RA両軸のウォームギアユニットです。RA軸に錆が・・・
②ウォームギアユニット_分解 ②a_RAウォームギア_分解UP RA軸の分解アップです
RA軸のウォームギアに赤錆が出ています。軸受けと接する部分やウォームフォイールと接する部分はグリースがあるので錆びていないので精度面では問題ないのですが流石にこのままでは拙いです

③RAウォームギア_錆落とし 錆落とし
旋盤のコレットチャックでRA軸のウォームギアを咥え#400のサンドペーパーで赤錆を落としました。

④錆転換剤処理
 錆ケミカル処理
リン酸系の処理液剤を使って錆の根っこの部分まで落とします。

⑤ウォームギア_防錆塗料塗布 防錆処理
再び錆びないように特殊塗料で防錆処理をしました

⑥ウォームギアユニット_レストア後 レストア後
ウォームギアユニットのレストア後です。錆落としも済、グリース類も落として各パーツの本来の姿が見えます。この中から数点の部品を転用します

ベアリング化ユニット全部品 RA_DEC_ウォームギアユニット 軸受けベアリング化
新品同様な感じになりました。軸の回しトルクは1/5以下になっています。

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