Matsubara工房という屋号で特注品対応をはじめました。でも職業欄は農業ですので農業ネタもあります。
J型赤道儀OH完了&テスト結果
2016-05-21 Sat 22:01
お客様のご要望事項が自動導入化と高精度ガイドの実現による写真撮影でしたので機械的な動作テストだけでなくお客様と同等な機材による写真撮影を行い目標が達成されているかを確認しました。無事に目標をクリアできましたので先日納めさせて頂きました。

完成したNS-5000ベルトドライブ仕様のJ型赤道儀を部位ごとに見て行きたいと思います。
赤道儀は全分解しグリースの交換をしています。水平回転軸、高度調整軸もスムースに動くようになりました。

①DEC_ベルト外観jpg 赤緯軸
ベルトドライブ仕様です。保護カバーを外しています。異径のタイミングプリーを使い減速比を得ていますがモーター側のプリーが小さいので安定稼働の為に中間にフリーのローラーを入れています。ベルトをなるべく短くしたかったので機械的強度も大きく適度なサイズのカムフォロアに手を入れ使っています。

②RA_ベル外観 赤経軸
赤緯軸と同様ですがウォームフォイールの減速比が違うのでタイミングプーリーサイズが違います。
メンテナンスを考慮してタイミングベルトの長さを赤経、赤緯で合わてあります。

③コントロールボックス外観 コントロールボックス
夜間での使用を考慮してオリジナル品を作りました。コンクリート床やアスファルト舗装の地面に落としても壊れにくいようにシリコン製のラバープロテクター品としています。また、プロテクターの色は暗闇の下で赤色ライトを当てた時に映える(白色に見えます)黄色を10色ほどある色から選びました。また、昼間も黄色で目立ちます。

押しボタンスイッチは色々なタイプの押しボタンスイッチの中から押した時のクリック感があり防水タイプのスイッチを探し当てました。(コストよりパフォーマンス重視で選定しています)この押しボタンスイッチですがキートップが半円形で突出していますので4方向のスイッチの谷間が4個のスイッチの中心であることが暗闇で見なくても判る間隔を試行錯誤して捜しました。お客様からも好評を頂いています。

NS-5000本体にある電源表示兼最高速表示LEDとブザーをコントロールボックスに移設していますので撮影開始前にガイドスピードに戻す必要があるのですが速度切替スイッチを押す度に『ピツ』、「ピッ』とブザー音を手元で確認でき『ピー』という長音の確認がスムースに出来ます。

さらにコントロールボックスの置場に困る事が私自身多かったのでケースメーカー純正のハンドストラップを取付ました。水平回転の調整ネジハンドルに掛けるのが意外と便利です。

④PoleMaster装着 モーターケーブル
モーターケーブルは冬の高地の低温で固くなってしまう事を考慮し産業用の高可撓性ケーブル(俗称ロボットケーブル)を選定しています。また、赤経軸と赤緯軸の高さ方向の位置を考慮しケーブル長を50cm程差をつけています。移動観測で現地着が夜間になった時ヘッドライトを照らして赤経・赤緯にケーブルがどちらなのか探すのに苦労した経験から長さが短い方が下側の赤経軸、長いほうが赤緯軸と見なくても装着出来ます。-10℃までは柔軟性を保っていますが-20℃になると少し硬くなります。でも普通のPVCケーブルですと外皮が割れてしまう事がありますがこのケーブルはそのような事は無いです。

モーターケーブルコネクタは長時間露出の撮影を想定して途中で抜けるようなアクシデントが無いようにメタルの丸型コネクタを使っています。ご希望があれば標準のDINコネクタでも対応出来ます。

⑤完成_移動観測スタイル 移動観測スタイル
純正の木製三脚に装着しています。ウェイト軸は純正のネジ式からステンレス製のストレート軸に変更しています。ウェイトはφ25の貫通穴にし純正のウェイト軸上部の金具を流用しています。既に5セットほど改造していますが好評です。夏場の短い夜での撮影ですとウェイトのネジを回す時間も勿体ない感じと回すのが面倒臭いという思いでストレート改造してみましたがとても快適です。

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テスト撮影結果

⑥J型_テスト撮影風景 テスト撮影セット
お客様はTOA-130とデジタル一眼のセットでお使いとの事でしたのでほぼ同焦点のFS-128にNikon D7000のセットでテスト撮影をしました。

赤道儀:タカハシ J型 NS-5000ベルトドライブ仕様(ベアリング改造)
撮影鏡筒:タカハシ FS-128 (f=1040mm)
カメラ  : Nikon D7000 (フィルタ除去改造)
フィルタ:IDAS LPS-P2 (φ48品をカメラ前に挿入)
ガイド鏡:BORG 45EDⅡ (f=325mm)
ガイドカメラ:HQY5L-Ⅱ-M
ガイドソフト:MaxIm DL 
極軸セット:PoleMaster
自動導入:ステラナビ Ver.10
撮影地:自宅の裏庭(標高約100m)


m27_1k.jpg M27ガイド2
M27(亜鈴星雲) ISO800/露出時間:5分x10枚 

NGC_6993_1K.jpg NGB6993ガイド
NGC6993(網状星雲の左側) ISO800/露出時間:5分x8枚

ガイドエラーも少なく(3.75μmピッチのピクセルサイズのガイドカメラのピクセルエラーが約0.3ピクセル)赤経・赤緯とも良好です。撮影画像も点像ですので目標は達成できたと判断しました。
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2016-06-12 Sun 14:44 | #[ 内容変更]
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2016-06-28 Tue 16:36 | #[ 内容変更]
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